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TYPE2 閉経移行期

〜具体的に予防対策を取る時期〜

閉経移行期は、閉経までの移行時期を指します。国際基準では、閉経移行期から閉経後早期までを更年期としています。個人差はありますが、平均的には40歳半ばくらいから始まり、50歳前後で閉経します(日本人の平均閉経年齢は約50歳)。フランスの研究では、約5%の女性が40歳から45歳の間に、1%が40 歳未満で閉経を迎えるというデータがあります。

 

この時期は、月経不順で間隔が空き、しばしば重い月経を経験するようになるでしょう。月経不順はこの時期には普通のことですが、個人差も大きく、数か月も間隔があくこともあります。

 

また、ほてり、寝汗、睡眠障害、気分の変化などの症状が現れる人もいます。集中力や判断力の低下、物忘れなども以前より気にされる方も増え、乾燥や抜け毛も感じるようになるでしょう。

 

海外の報告では、10人中8人の女性が更年期症状を経験すると言われていますが、ほとんどの女性の場合、更年期症状は10年以内には落ち着くようになります。ただし、女性によっては短くなる場合もあれば、長くなる場合もあります。

なお、セルチェックで算出された簡略更年期指数(SMI)とは、更年期症状の有無や程度を把握する指数で、 日本人の更年期女性特有の症状を反映したものです。指数の評価は以下のように分かれています。

 

0~25 点 ・・・ 上手に更年期を過ごしています。これまでの生活態度を続けていいでしょう。

26~50 点・・・食事、運動などに注意を払い、生活様式などにも無理をしないようにしましょう。

51~65 点・・・ 医師の診察を受け、生活指導、カウンセリング、薬物療法を受けた方がいいでしょう。

66~80 点・・・長期間(半年以上)の計画的な治療が必要でしょう。

81~100 点・・ 各科の精密検査を受け、更年期障害のみである場合は、専門医での長期的な対応が 必要でしょう。

アドバイス

月経の変化の他にも様々な症状が出る場合がありますが、まずそれらを把握し管理することが重要です。月経の変化と様々な症状を感じている場合、少しでも不安があれば、婦人科医師に相談したり、ホルモン値や骨密度などを調べる更年期ドックを受けてみてください。尚、40歳以下で月経が不順の方は、ストレス要因によって卵巣機能が落ちている可能性があります。環境を見直すと同時に、婦人科で卵巣機能のチェックを行い、必要なケアを行うことをおすすめします。

更年期症状、更年期障害があると認められた場合には、ホルモン補充療法(一部受けられない方もいます)や漢方療法が治療の選択肢となりますが、セルフケアも症状の管理や軽減に役立ちます。例えば、アルコールやカフェインの制限、禁煙をするのはもちろんのこと、食事や運動、睡眠などの生活習慣を見直すことが非常に重要です。この頃より具体的な予防対策を開始するようにしましょう。

 

menopeerでは40代の更年期対策やサプリメントの活用、栄養や睡眠管理についても相談を受け付けています。具体的な予防対策を取ることで、閉経前後の時期をより快適に過ごすための助けになるでしょう。

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小川真里子医学博士(東京歯科大学市川総合病院産婦人科准教授)監修

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