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病院選びについて

更新日:2023年3月19日

menopeerでは、病院選びに関する相談を受けることが少なくありません。「産婦人科だと、妊婦を優先して更年期の患者をまともに診てくれない」「治療の効果を感じられない」「“気のせい”と取り合ってくれない」など、少なくない方が医師や病院選びに悩まれています。今回は、更年期障害・症状で受診されるにあたり、参考になりそうな情報をお伝えしたいと思います。


  • 産婦人科の4分野

産婦人科医には4つの専門領域があり、周産期、婦人科腫瘍、生殖内分泌、女性ヘルスケアに別れています。4つ目の女性ヘルスケアは、女性のすべてのライフステージにおけるQOL の維持・向上のために、女性特有の心身にまつわる疾患を主として予防医学の観点から取り扱います。

具体的には内膜症や月経困難症、婦人科良性疾患、月経前症候群、卵巣機能障害(月経不順)、更年期障害、脂質異常症、骨粗鬆症などを対象疾患としていて、更年期医療に詳しい医師というのは、この「女性ヘルスケア」領域に専門性を有する医師ということになります。


  • 更年期医療の専門医について

上述の通り、現状では、産婦人科の医師全員が更年期医療の専門性を有するかというと、残念ながらそうではありません。昨年、NHKが婦人科医98人に行った調査では、58%が「更年期症状は症状が多様であり、診療が難しい」と答えています。また、日本ではホルモン補充療法の普及率が低いことからもわかるように、HRTの臨床経験が多い医師も決して多くはない状況です。

 日本女性医学学会では、更年期障害に積極的に取り組んでいる「女性ヘルスケア専門医・女性ヘルスケア指導医」の情報をホームページに掲載していますので、これを病院選びのひとつの基準としていただくのもいいかもしれません。また、「女性外来」や「更年期外来」といった専門外来を設けている病院もありますので、こうした病院を調べることも有効でしょう。一般社団法人女性の健康とメノポーズ協会でも更年期外来や専門医の検索が可能です。




  • 医師との相性について

特に婦人科に関わる悩みはプライベートなもので話づらいと感じたりするものもあり、信頼できる医師、相性が合う医師との出会いが、その後の治療生活を左右するとも言えます。相性を判断する手がかりとして、病院やクリニックのホームページに掲載されている医師のメッセージなどから治療方針やスタンスを判断するのも良いと思います。少しでも違和感を感じたなら、なぜ自分は違和感を感じたのか?を考えてみて言語化することで、判断軸ができてくることもあるので、経験を振り返り、次の病院選びに生かして頂ければと思います。



最後に、気になった病院や医師がいたら一度診療を受けてみて、合わなければ変えてもいいのです。嫌な思いをしたり、無理して通院する必要はありません。いくつかの病院で診療を受ける過程で、自分にはどのような医師が合っているのかを判断する軸ができるかもしれませんので、怖がらず、気負いせず、本当に自分に必要なものを求めていって頂ければと思います。




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