こちらはアラフォー女子のコラムニストYukaが、本を読むだけでは分からない、更年期に対する率直な疑問や悩み事を専門家の方に相談するコーナーです。
専門家の方とお話する中で見つけた、更年期とポジティブに向き合うためのヒントや皆さんに役立つ更年期対策情報を発信していきたいと思います。
今回お話を伺うのは、menopeer ケアガイドの一人で、看護師、キャリアカウンセラー、そしてシニアメノポーズカウンセラーとしてもご活躍中の加藤久美子さんです。
■40代からの変化
私事ですが、先日40歳の誕生日を迎えました。
コロナの状況も落ち着き、人に会う機会も増えた今日この頃。最近、同級生や40代半ばの先輩と会うと、近況報告にはじまり、育児のこと、そして美容や健康のトピックが話題に上ることが前より多くなりました。
私がここ最近関心を持っている女性ホルモンや更年期の話をすると、みんな想像以上に興味を持ってくれます。というのも、やはりそれぞれ皆、肌の乾燥や代謝の悪さ、イライラなど30代前半とは違う自分の体や心の変化を何かしら感じ取っているからのようです。
■頭をよぎる更年期というワード
それでも更年期はまだまだ先の他人事のような感じている人が私を含め大多数。
30代後半から40代って、なんとなく更年期というワードが頭の片隅によぎっては、よく分からないままスルーしている人が多い世代な気がします。
私も女性ホルモンが減少していく自分の体に積極的に向き合わなくてはいけないと思いつつ、具体的にどんな行動をしていけばよいのか、というのが分からずモヤモヤとしているところです。
そこで今回は「更年期を迎えるにあたって30代後半・40代の今からできること&しておいた方が良いこと」というテーマで加藤さんにお話を伺いました。
QUESTION
■更年期に備えて30代後半・40代の今からしておいた方が良いことは?
最近、髪や肌の乾燥だったり、痩せにくくなってきたなど、少しずつ今までとは違う体の変化を感じています。
女性は30代後半から徐々に女性ホルモンが減少し、更年期というステージに向かっていくということは、情報として頭では理解したつもりなのですが、今から更年期に向けできること、しておいた方が良いことはありますか?
ANSWER
■そもそも更年期とは
そうですね。まずは更年期とは何かを少しお話ししましょうか。
更年期というのは閉経前後の10年間、卵巣が機能を終了していく閉経の過程で卵巣から分泌されるエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの量が上下に激しく変動しながら減少していく時期のことをさします。
その女性ホルモン変動の影響を受け、体や心に症状が強く日常生活に支障が出るものを更年期障害と呼んでいます。
女性ホルモンは閉経に向かって徐々に減少していきますが、きれいに少しずつ減っていくわけでわけではなく、減っていく過程の中でアップダウンを繰り返しながら減少します。そのアップダウンの変化に体がついていくのは大変で、その過程で更年期症状が出るのです。
■大事なことは今の自分の体の状態を把握し体を整えておくこと
女性ホルモンの変動が起きた時、そもそもの健康状態がよくないと体がそのホルモン変化の影響をより受けやすく、不調に陥りやすいということが分かっています。
そういった意味で更年期を迎えるにあたり、今の自分の体の状態を知り、体を整えておくことはとても大事なポイントですね。
よく言われることですが、健康を保つにはやはり生活習慣、すなわちバランスの取れた食事・適度な運動・質のいい睡眠、この3つが大切になってきます。
あまり神経質になる必要はありませんが、30代後半・40代の方には、ホルモンバランスが崩れる時期がくるんだということを頭の片隅に置いて生活をしてみてほしいですね。
意識するとしないとでは自分への体への関心や生活習慣が変わってくると思います。そしてそれが後々自分の心や体を健やかに保つ秘訣でもあります。
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では自分の体の状態を把握するためには実際にはどんなことをしたら良いのでしょうか?
次回は更年期に備えてできる具体的行動を伺っていきたいと思います。
執筆者:Yuka
40代に突入。大学卒業後、デザイン関係の仕事に従事。5年間の海外生活を経て、現在日本で2人の子育て中。趣味は美味しいもの巡りと旅行。今まで旅行した国は43ヵ国。1年前からコロナ太りでダイエットを決意し、週一回、ジムで体をメンテナンス中。
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